ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
- 作者: ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ,井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2007/06/07
- メディア: 単行本
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★★★★☆
分厚い。。
でも、今、世界で起きつつある潮流「ウィキノミクス」を説明した、なかなか面白い一冊。ウィキノミクスは造語ですけど、そもそも、最近では無視できない流れである、「もう、全部共有しちゃえばいーじゃん」てノリを様々な実例を用いて説明しています。って適当すぎますかね。
でも、オープンソースを初めとして、これまで当然と思われていた「うちの会社がこれ考えたんだから、もう、特許でガチガチに堅めるかんね」みたいな、企業固有の考え方、時代遅れもいいところって思います。ええ。
そういうのって、いわゆる「既得権」ってやつな訳で。そんなの主張してなんになる。世の中よくなる?そんな訳ない。たまたまその企業にいた(発明者以外の)人々が、その足場を守るためだけに主張しているだけだしょ。そんなの。
って、すこし熱くなってしまいましたが、ハリケーンカトリーナの際にボランティアによって生み出された「ピープルファインダー」とか、オープンソースと同じ道を歩くことを決意したIBMとか、自らの仕事に誇りを持って、さまざまな改革を成し遂げる「ギーク・スクワッド(ベストバイに買収されたIT系サポートサービス企業)」とか。なんてか、日本、置いてきぼりくらってませんかー。
って、僕自身、変わらなきゃ、変えなきゃです。
でも、ホント、今、人が企業が囲っている情報、知識を全世界で共有し合えたら、それは、新しい世界の扉を開くことになる、って思います。
世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史
世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史
- 作者: トム・スタンデージ
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
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★★★★☆
ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラと、人類と密接に関わってきた飲み物について、その誕生、関連する歴史上の出来事などが説明されています。
登場の時系列もほぼ上の通りだそうで。はー、意外です。ビールがそんな昔からあったなんて。ちなみに紀元前4000年以上前だそうです。
あと、蒸留したワインを「アックア・ヴィータ(aqua vitae):命の水」と読んでいたことや、ブランデーの語源が「燃やしたワイン」から来ていることや、紅茶の普及が病気による死亡率を引き下げたことなどなど。
勉強になります。これまで以上に敬意を払ってビール飲みます。って、やっぱ飲むんかい。。
吉祥寺スタイル―楽しい街の50の秘密
★★★★☆
都市工学の観点から「吉祥寺」を検証した一冊。なんだか珍しいです。
個人的にも吉祥寺は好きな街なので、思わず購入。
都市の生態域を緩やかに変化させる「アーバン・エコトーン」、他の場所の景色をお借りする「借景」、街に置ける水の流れ道「ライペリアン・コリドー(水辺の回廊)」、お金をかけずに街のストックを活かして街を再生しようと言う考え方の一つ「アーバン・メイクアップ」等々、これまでに聞いたことの無い、そして、興味深い概念盛りだくさんでした。
人々が吉祥寺に住みたがるってのにもちゃんと理由があるんだなーとか思った次第です。もちろん、これは一側面なのでしょうけど。
あと、ユニバーサルデザインが説明されていました。実は余り知らなかったのです。
1.だれでも公平に使える。
2.使い方に柔軟性がある。
3.使い方が直感的に分かる。
4.必要な情報がすぐに分かる。
5.間違って使っても問題が少ない。
6.体に負担が少ない。
7.近づきやすさと使うための十分な空間の確保。
はー、って、これって別に建物に限った話じゃないなーとか思ったり。
新書で入門 ジャズの歴史
★★★★☆
ジャズって結構好きですけど、ほとんど知りません。
なので読んでみました。
なかなかおもしろかったです。そもそもジャズがどのようにして誕生し、どのように進化したのかが説明されています。
後半はちょっと難しくて付いて行けませんでしたが。。
コレクティブ・インプロビゼーション(集団即興演奏)、モード(施法:音階を構成する音の音程関係のパターン)と言ったボキャブラリがカッコいーとか思ったり。
あと、映画「お熱いのがお好き」を見てみたくなったりして。
自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
- 作者: レスリーデンディ,メルボーリング,C.B.モーダン,Leslie Dendy,Mel Boring,C.B. Mordan,梶山あゆみ
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 単行本
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★★★★☆
好奇心って、すごくて、そして、素晴らしいって思いました。
好奇心が無ければ、何も新しいものなんて生まれない訳ですから。
消化のメカニズムを調べるために、自分で骨や筒を飲み込んだラザロ・スパランツァーニ氏、歯の麻酔を生み出すために、笑気ガスを吸ったホレス・ウェルズ氏、ラジウムを発見したキュリー夫妻、等々。
好奇心、そして、科学に掛ける情熱、すごいです。見習わせていただきます。はい。
PLANNING HACKS!
- 作者: 原尻淳一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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★★★★☆
このシリーズも三冊目(と言っても著者は入れ替わっていますが)となると、内容かぶってるのかなーとか思いつつ読んでみると、確かにかぶっている所はあります。
ですが、ためになる情報があるのも事実。
思考を揺さぶってくれるような「右脳系ショップ」に行ってみることや、会議は二段階抽出法に則っていることとか、ブレストには軽い罰ゲームを設けてみることとか、MECEに加えてミッフィーのルールを適用してみることとか、等々。
その他、パワーポイントのデザインをちょっとした工夫でかっこよく見せるtips(表紙の文字を右揃えにする、本文のページ上下に細い横線を入れる)もあったり。
そして、何気ない気遣い(この例では、ヴィレッジヴァンガードで売っている四葉のクローバーが挙げられていました。欲しいです。)がチームの士気を高めることとか、情報は溜め込まず、常にシェアすべきとか、コンセプト作りには英語のイディオムを使うと良い、などの心掛けに関する助言も豊富で。
さくっと読める割には内容ぎっしり。さっそく明日から実践!なのです。
頭スッキリさせるためにも、まずは、カンロの「種ぬきカリカリ梅」買ってこよーっと。