小さな王子さま
- 作者: アントワーヌ・ドサン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,山崎庸一郎
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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★★★★☆
なぜ、この本を買ったのかは定かではありませんけど、この年になって初めて読みました。
昔は「星の王子さま」だった気がしますけど。
これって、ちなみに、絵本、なんですかね。
なんだか、深いです。
「何百万年もまえから、花達は棘をつくりつづけている。何百万年もまえから、それでもヒツジたちは花を食べつづけている。花たちがなんの役に立ったことがない棘をつけるためにひどく苦労しているのはなぜか、それを理解しようとするのがまじめなことじゃないって言うの?
ヒツジたちと花たちのこの戦争、それが重要なことじゃないって言うの?
それがふとった赤ら顔のおじさんの足し算よりもまじめなことでもなく、重要なことでもないって言うの?
このぼくが、ぼくの星以外にはどこにも存在しない、この世でたったひとつの花を知っていて、小さなヒツジが、ある朝、自分がなにをしているかもわからず、ほら、こんなふうに、ぱくっとひと口でそれを食べてしまうかもしれないのに、それが重要なことではないって言うの?」
って、王子さまの叫びに、自分自身、何か昔は持っていたはずの何かを置き忘れているんじゃないかって、ドキッとさせられました。