考える脳 考えるコンピューター
- 作者: ジェフ・ホーキンス,サンドラ・ブレイクスリー,伊藤文英
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2005/03/24
- メディア: 単行本
- 購入: 15人 クリック: 141回
- この商品を含むブログ (107件) を見る
★★★★☆
PDA(Personal Digital Assistant)と言えば、のPalm社を設立したジェフ・ホーキンス氏による本です。
仕事柄、コンピュータに興味があるのはもちろん、脳の働きにも興味を持っているので、題名で即購入でした。
当人のことを知りませんでしたし、彼が脳の働きに非常に興味を持っていると言うことも知りませんでした。
ですが、彼の熱意は就職後も治まること無く、しまいには改めて学問の扉を叩くことになります。って、その熱意、脱帽です。。
にしても、Palmを一躍有名にした「グラフィティ(手書きでアルファベットのような文字を書くことでPDAに文字を認識させる技術)」が、当時流行していた人工知能とかとは全く違うアプローチで開発されたと言うことには驚きでした。
意外と、人間て適当ですし、それを生真面目に「○○があーだこーだから」とかって演繹的にアプローチしても、人工知能なんてものはできないのかもね、ってこの本読んで思った次第です。
舌で感じる味覚が、視覚の代わりになり得ることとか、人は予測していることと異なると感じるのに長けていることとか、「知性」、「理解」、「心」、「魂」とはそもそも何なのか、それは機械で代替可能なのかとか、仮に、それらを備えたコンピュータが何を引き起こすのかとか。ドキドキワクワクなトピックだらけなのです。
ちなみに、僕自身は肯定派です。別にここで言われている「知性を持ったコンピュータ」はSFチックな物を指している訳じゃないですし。
僕の理解力が少ないのか、訳が難解なのか、読むのはちょと大変ですけど、読む価値アリ!です。
求めている答えは意外とシンプルだったりするんでしょうね。