なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学
★★★★☆
意外と面白かったです。
「ショッピング」と言う行為に正面から、いや、様々な角度から取り組んでいる方が書かれた本。
タイトルの通り、どうして人は買い物するのか、なぜ、その商品を買うのか、なぜ、その店では買って、あの店では買わないのか。どうして、商品を手に持つところまで行って、でも、買い物を諦めてしまうのか。等々、実際のデータ(人は腰を屈めて買い物したくない、買い物中にお尻が他の人と触れるのは不快、等)を用いつつ、いろいろな考察が為されています。
そこには、人間工学、心理、トレンド、その他諸々の要因が絡まり合っていて。と言いながら、ひょいと買い物してしまう場合もあり。
そんな不確実性を前にしても、この方は分析し続けています。
この本を読んで、改めて、巷のショッピングの場に想いを馳せてみると、意外と固定観念を持ったまま商売をしているのかも、って思います。
男女、老若のバランス、考え方の変化、シーン、経験の提供、なんてこと踏まえて、考えて行かないといけないんでしょうね。
オンラインショッピングに関しても然り。